- はじめに
- M1/M2 MacBookのディスプレイ拡張の現状
- DisplayLink 技術の概要
- DisplayLink 対応製品の選び方のポイントとおすすめ製品
- DisplayLink 対応製品選びのポイント
- 動作確認済みの DisplayLink 対応製品の紹介
- Wavlink USB 3.0HDMIマルチディスプレイアダプタ WL-UG3501HPDX
- EVGA/UV Plus+UV39 USB VGAディスプレイアダプター 100-U3-UV39-KR
- Plugable USB3.0 ディスプレイアダプタ UGA-2KHDMI
- Plugable USB 3.0 グラフィックアダプタ USB3-3900DHE
- Plugable 7-in-1 USB-C ドッキングステーション USBC-6950PDZ
- WAVLINK USB-C Ultra 5Kユニバーサルドッキングステーション WL-UG69PD2
- Dell USB 3.0 Ultra HD/4K Triple Display Docking Station (D3100)
- Anker 563 USB-C ドッキングステーション (10-in-1) A8395
- Anker 564 USB-C ドッキングステーション (10-in-1, for MacBook) A84A5
- Dell Universal Dock – D6000
- StarTech.com ドッキングステーション DK30CH2DEP
- Toshiba Dynadock Docking Station (PA3927U1PRP)
- Kensington SD4790P USB-C Quad 4K ディスプレイドッキングステーション
- その他 DisplayLink 対応製品の紹介
- Plugable USB-C 変換グラフィックアダプタ USBC-6950U
- StarTech.com USB 3.0 ドッキングステーション DK30ADD
- GIISSMO 14-IN-1 USB-C ドッキングステーション DK010
- Plugable 14-in-1 USB-C トリプルモニタ ドッキングステーション UD-3900PDH
- Plugable USB-C ドッキングステーション トリプルモニター UD-ULTCDL
- Plugable 12-in-1 トリプル 4K ディスプレイ USB-C ドッキングステーション UD-6950PDZ
- Belkin 15 in 1 USB-Cトリプルディスプレイドック INC007qcBK
- 実際に M1 MacBook Pro でトリプルディスプレイ環境を構築してみる
- さいごに
はじめに
この記事では、M1/ M2 Macbook を利用している人向けに、マルチモニター環境を実現するための方法を記載します。
結論、M1 / M2 MacBook でもトリプルディスプレイ環境を構築できます。
以下は実際の私のデスクです。クラムシェルモードでトリプルディスプレイ拡張表示してます。
この記事では以下のような点を確認しながら進めます
- そもそも、M1/M2 MacBook のディスプレイネイティブサポートは?
- DisplayLink とは?なぜ必要なのか?注意点は?
- どんな製品が必要なのか?おすすめは?
- 実際のセットアップ手順は?
それでは始めていきます。
M1/M2 MacBookのディスプレイ拡張の現状
MacBook の外部ディスプレイのネイティブサポート状況
まず、大前提として M1 / M2 チップを搭載した MacBook の多くは、ネイティブサポートされている外部ディスプレイの数に限りがあります。
現時点では概ね以下のような状況かと思います。
モデル | 外部ディスプレイサポート |
MacBook Air (M1 / M2 チップ搭載) | 1台のみ |
M1 MacBook Pro | 1台のみ |
MacBook Pro (14-inch, Nov 2023) | 1台のみ |
MacBook Pro (2023) の M2 Pro または M3 Pro チップ搭載モデル | 最大2台まで |
MacBook Pro (2023) の M2 Max または M3 Max チップ搭載モデル | 最大4台まで |
その他モデルによってサポート台数が異なる場合もあります。
不安な方は一度、公式の技術仕様を読んでみてください。
MacBook のマルチディスプレイ環境構築の選択肢
前述の通り、残念ながら多くの MacBook モデルでは現状1台のみのディスプレイサポートです。
では、MacBook でマルチディスプレイ環境したい場合はどうすればいいのか。
基本的には以下の選択肢、及びその組み合わせが考えられます。
- ネイティブサポートモデルへの乗り換え
- AirPlay (Apple TV 等) の利用
- Sidecar (iPad) の利用
- サードパーティソフトウェア (Duet Display / Luna Display) の利用
- DisplayLink 対応製品 (アダプタ / ドッキングステーション) の利用
多くの選択肢がありますが、どれを採用すればいいか迷いますよね。
以下に、どの選択肢を検討すべきか、ケース別に整理してみました。
ネイティブサポートしている MacBook モデルへの買い替えを検討するべき人
- そもそも MacBook 買い替えを検討している人
- ネイティブなディスプレイサポート(高画質・低遅延)を求める人
- お金ある人
AirPlay の利用を検討するべき人
- Apple TV や AirPlay 対応テレビが既にある人や、買ってみたいという人
- 無線接続でセットアップしたい人
- 手持ちの外部ディスプレイ1台と合わせて、2台の外部ディスプレイで拡張表示したい人
- サードパーティソフトウェアと併用しつつ、手持ちの外部ディスプレイ1台と合わせて、合計3台の外部ディスプレイで拡張表示したい人
Sidecar の利用を検討するべき人
- iPad が既にある人や、買ってみたいという人
- 無線接続でセットアップしたい人
- 手持ちの外部ディスプレイ1台と合わせて、2台の外部ディスプレイで拡張表示したい人
- MacBook と iPad が同じApple IDでサインイン可能な人
サードパーティソフトウェアの利用を検討するべき人
- Sidecar でサポートされていない端末を利用したい人
- 特定の機能やカスタマイズ性(追加のタッチバー機能など)を求める人
- AirPlay と併用しつつ、手持ちの外部ディスプレイ1台と合わせて、合計3台の外部ディスプレイで拡張表示したい人
DisplayLink の利用を検討するべき人
- 社用端末として MacBook を利用しており、セキュリティポリシー上 AirPlay や Sidecar の利用が禁じられている人 (※私はこれに該当してます…)
- Apple TV や iPad を所持していない人や、別に買いたくないという人
- 手持ちのディスプレイ(AirPlay 非対応)が複数あり、それらを活用したい人
- 3台以上の外部ディスプレイに拡張表示したい人
- ポート数や種類を拡張したい人
- HDCP 対応コンテンツの視聴が主な目的ではない人 (詳細は後述)
今回は、DisplayLink を利用する方法について解説します。
DisplayLink 技術の概要
この章では、Display Link とは何か、また、なぜ必要かを簡単に解説します。
DisplayLink とは何か?
DisplayLink 技術は、USB 等の一般的な接続方法を介して、コンピューターと複数のディスプレイ間のビデオ伝送を可能にします。
この技術は、デバイスの内蔵グラフィックカードに依存しません。
特殊なソフトウェアドライバを介してビデオ信号をデジタル化して伝送するわけです。
これによって、単一の USB ポートでも複数のモニターへの接続が可能になります。
なぜ DisplayLink が必要なのか?
M1 / M2 チップを搭載した MacBook の多くは、前述の通りネイティブには一つの外部ディスプレイしかサポートしていません。
しかし、DisplayLink 技術は、これらの MacBook の制限に影響を受けないのです。
要するに、DisplayLink を利用することで、M1/M2 MacBook ユーザーでも、デュアルディスプレイ・トリプルディスプレイ環境を構築することが可能なのです。
DisplayLink と HDCP 非対応の注意点
DisplayLink を利用する際、HDCP 非対応の点に注意してください。
なぜ HDCP が重要なのか?
そもそも HDCP (High-bandwidth Digital Content Protection)とは、デジタルコンテンツの著作権保護を目的とした技術で、多くのビデオストリーミングサービスに採用されています。
Amazon Prime Video や Netflix 等のストリーミングサービスは、多くの場合、コンテンツを安全に配信するために HDCP を使用しています。
そのため、HDCP をサポートしていないデバイスや接続では、これらのサービスのコンテンツを視聴する際に問題が生じる可能性があります。
DisplayLink と HDCP 非対応の影響
DisplayLink 技術は HDCP に対応していません。
そのため、Netflix、Amazon Prime Video などの HDCP 保護されたメディアは、DisplayLink 技術を利用して接続されたモニターでは表示することができません。
この制限は、macOS システムにおいて特に顕著で、DisplayLink デバイスが接続されている場合、システム内のすべてのモニター(内蔵ディスプレイも含む)で HDCP 保護されたコンテンツの表示ができなくなります。
HDCP に関する注意点:DisplayLink 技術は HDCP(コピー保護機能)非対応のため、DisplayLink 技術による USB グラフィック変換製品経由で接続されたモニターでは、HDCP 保護されたコンテンツ(Blu-ray、Netflix、Amazon Prime ビデオなど)は表示できません。これは、Windows でも macOS でも同じです。
macOS システムにおける HDCP について:DisplayLink デバイスドライバーは、macOS のグラフィック機能と協業して動作します。macOS のグラフィックコンテンツにドライバーがアクセスするインターフェースの制限により、DisplayLink 製品が接続され機能している Mac システムではどのモニターであっても(ノートシステムの内蔵ディスプレイ含む)、HDCP 保護されたコンテンツは表示できなくなります。
https://kb.plugable.com/ja_JP/does-plugable-support-macos-with-our-displaylink-based-products
そのため、「マルチディスプレイ環境で Netflix 等を楽しみたい」という方にとっては適さない方法となりますので、ご了承ください。
DisplayLink 対応製品の選び方のポイントとおすすめ製品
この章では、製品の選び方のポイントを押さえつつ、いくつか製品を紹介します。
DisplayLink 対応製品選びのポイント
- 解像度とディスプレイの数:
- 必要なディスプレイの数と各ディスプレイの解像度をサポートしているかは要チェック
- 特に、高解像度の 4K ディスプレイを使用する場合は対応状況をチェック
- ポートの種類と数:
- デバイスの接続ニーズに合わせて、USB-C、HDMI、オーディオなど、必要なポートの種類と数があるか要チェック
- パワーデリバリー(PD)のサポート:
- ドックの場合は MacBook を充電できるかどうか、そしてどの程度の電力供給が可能かもチェック
- 互換性とドライバのサポート:
- MacBook の OS バージョンとの互換性を確認し、必要なドライバが提供されているかチェック
- ユーザーレビューと評価:
- 購入前に他のユーザーのレビューや評価をチェック
- 実際のパフォーマンスや信頼性について参考になります
動作確認済みの DisplayLink 対応製品の紹介
DisplayLink 技術を搭載した製品は、多数のメーカーから提供されてます。
もちろん、各々が異なる機能と仕様を持っています。
ここでは、実際に職場の同僚や友人から「動作確認済み」と伺っている DisplayLink 製品を紹介します。
ただし、もちろん人によって MacBook モデルも違えば、ディスプレイの仕様、要件だって色々違います。
そのため、サポートしているモデルや OS、ポートの種類・数・規格などの詳細情報は、各製品ページやレビューを確認してください。
結構多いので、雑にコメントを残しつつ、お値段が安い順にサクサク紹介していきます。
(私が使っている StarTech.com ドッキングステーション DK30CH2DEP も後ほどご紹介)
Wavlink USB 3.0HDMIマルチディスプレイアダプタ WL-UG3501HPDX
- お値段がとてもリーズナブル
- USB3.0 -> HDMI (USB-C 変換アダプタ付属)
- 最高解像度は 2048*1152
- アダプタなので、ポート不足に陥る可能性あり
- 耐久性に難があるという旨のレビューあり
- 初期不良は交換可能とのレビューあり
- 私は使ったことないですが、日本の同僚が動作確認済み
- ポートに困らない人(ディスプレイで PD できる人等)にとってはおすすめできるかもしれない
EVGA/UV Plus+UV39 USB VGAディスプレイアダプター 100-U3-UV39-KR
- 輸入品
- 海外の同僚が動作確認済みと言っていたものだが、正直あまり知らない
- 一応、製品ページを確認したが Windows 2000 / XP / 7 / 8 / 8.1 のサポートのみ記載がある
- 本当に MacBook で動作するのか不明
- Amazon のレビュー等では MacBook でもデュアルディスプレイが可能と記載があるが、あまり信用ならない
- 冒険したい人にはおすすめできるかもしれない(私なら買わない)
Plugable USB3.0 ディスプレイアダプタ UGA-2KHDMI
- お値段リーズナブル
- USB3.0 -> HDMI
- 解像度については「注意:当アダプタで 2K(2560×1440)高解像度を選択する場合、リフレッシュレートは 50Hz に制限されます。2560×1440 より低い 2560×1080、1920×1080(1080P)などやそれ以下の解像度では、60Hz リフレッシュレートで使用できます。」とのこと
- アダプタなので、ポート不足に陥る可能性あり
- 日本の友人が動作確認済み
- ポートに困らない人(ディスプレイで PD できる人等)にとってはおすすめできるかもしれない
- 注意点として、USB 3.0 アダプタなので、以下のような Type-C への変換アダプタがさらに必要
Plugable USB 3.0 グラフィックアダプタ USB3-3900DHE
- USB 3.0 -> HDMI / DVI
- 出力端子が HDMI / DVI の 2 つあり、これ単体でデュアルディスプレイが可能
- 解像度
- 2048×1152@60Hz(HDMI)
- 1920×1080@60Hz(DVI)
- 解像度
- 「デュアルリンク DVI または DisplayPort 入力のモニターは接続できません。」とのこと
- 私は使ったことないですが、海外の同僚が動作確認済み
- シングルリンク DVI と HDMI でデュアルディスプレイしたい人にはおすすめできるかもしれない
- 注意点として、USB 3.0 アダプタなので、以下のような Type-C への変換アダプタがさらに必要
Plugable 7-in-1 USB-C ドッキングステーション USBC-6950PDZ
- デュアルディスプレイ (4K x 2) に対応
- パススルー充電用の PD(82Wまで)対応 USB-C ポートが搭載
- 要は充電しながら拡張ディスプレイができるので、ポートを逼迫しない
- ポート
- HDMI x 2
- USB-A x 1
- USB-C x 1
- ギガビット・イーサネットポート x 1
- SD カードスロット x 1
- 私は使ったことないですが、日本の同僚が動作確認済み
- ドックにしては若干ポート数が心許ないし、あまりおすすめはしない(私なら買わない)
WAVLINK USB-C Ultra 5Kユニバーサルドッキングステーション WL-UG69PD2
- 4K デュアルに対応
- 5K シングルにも対応
- PCへの電源充電(60W)をサポート
- 豊富なポート
- HDMI x 2
- DP x 2
- USB 3.0 ポート x 4
- USB-C Gen1 ポート x 2
- ギガビットイーサネット x 1
- マイク入力 x 1
- オーディオ出力 x 1
- 私は使ったことないですが、日本の同僚が動作確認済み
- HDMI or DP で 4K デュアルディスプレイしたい方や、5K で利用したい方にとってもおすすめ
Dell USB 3.0 Ultra HD/4K Triple Display Docking Station (D3100)
- 海外の同僚が動作確認済みのものだが、正直あまり知らない
- 最大1台の Ultra HD 4K ディスプレイと、追加で 2 台の Full HD ディスプレイをサポートしてるらしい
- ポートは豊富
- HDMIポート x 2
- DisplayPort x 1
- USB 2.0ポート x 2
- USB 3.0ポート x 5
- RJ45 Ethernetポート x 1
- ヘッドフォン出力ポート x 1
- マイク入力ポート x 1
- セキュリティロックスロット x 1
- USB-C はなく、PD もなさそうなので、あまりおすすめはしない(私なら買わない)
- 加えて、付属品は USB 3.0 ケーブルなので MacBook への接続には以下のようなアダプタがさらに必要
Anker 563 USB-C ドッキングステーション (10-in-1) A8395
- 大人気の Anker
- デザインが良い(主観)
- トリプルディスプレイ(4K x 1 + 2K x 2)表示が可能
- HDMIポート1経由: 4K@30Hz
- HDMIポート2経由: 2048 x 1152@60Hz
- DisplayPort経由: 2048 x 1152@60Hz
- 100 W, 35 W の PD に対応
- ポートが豊富
- 前面
- 3.5mm オーディオジャック
- データ転送用 USB-C 3.1 Gen1ポート (5Gbps, 30W USB PD)
- データ転送用 USB-A 3.1 Gen1ポート (5Gbps、7.5W)
- データ転送用 USB-A 2.0 ポート (480Mbps)
- 裏面
- USB-Cアップストリームポート (40Gbps, 100W) ※本製品とノートPCの接続用ポート
- HDMIポート (4K)
- HDMIポート (2K)
- ディスプレイポート (2K)
- 1Gbps イーサネットポート
- DC入力ポート (※付属のACアダプタのご利用を推奨します)
- 前面
- 私は使ったことないですが、日本の友人が動作確認済み
- DP x 1 + HDMI x 2 でトリプルディスプレイしたいという人にはとってもおすすめ
ただ、こちらの製品には後継の Anker 564 (A83A5) があります。↓
Anker 564 USB-C ドッキングステーション (10-in-1, for MacBook) A84A5
こちらは 4K トリプルディスプレイに対応しているため、より高画質を求めている方にはおすすめです。
Dell Universal Dock – D6000
- 4Kトリプルディスプレイをサポート
- 3台目の4Kディスプレイは30 Hz
- 1台の5Kディスプレイにも対応
- 最大 65 W の PD に対応
- 豊富なポート
- HDMI 2.0 x 1
- DisplayPort 1.2 x 2
- オーディオ ライン出力 x 1
- ヘッドフォンまたはマイク コンボ x 1
- ギガビット イーサネット(RJ-45)x 1
- USB 3.0 Type-A x 3
- USB 3.0ポート x 1(PC 接続用)
- USB Type-C x 1(PC 接続用)
- 現時点 Amazon での日本国内レビューが 1件のみで、しかも ⭐️ 1 なので不安はある (海外人気は高そう)
- DP x 2 だし悪くはないが、PD 65 W なのは若干ネックかも
- 私は使ったことないですが、海外の同僚が動作確認済み
- DP x 2 + HDMI x 1 で 4K トリプルディスプレイしたいという方におすすめ
StarTech.com ドッキングステーション DK30CH2DEP
- 私が利用しているドッキングステーションです!とってもおすすめです!(圧)
- デザインが好き(主観)
- 私としては、前面に穴がないデザインが好きです
- 「前にポートないと何かと不便だ」という方にはあまりおすすめできません
- 4K トリプルディスプレイをサポート
- 1 台の 5K ディスプレイにも対応
- 100 W の PD に対応
- 豊富なポート
- 2 x DisplayPort
- 1 x HDMI
- 2 x USB 3.2 Type-C
- 1 x USB 3.2 Type-A (急速充電)
- 3 x USB Type-A
- 1 x RJ-45
- 1 x 3.5mmステレオミニ(4極)
- 2 x 3.5mmステレオミニ(3極)
- 1 x セキュリティスロット
- 実際のセットアップについても後ほど解説します
- とってもおすすめです!(圧)
Toshiba Dynadock Docking Station (PA3927U1PRP)
- トリプルディスプレイのサポートはなし
- ポート
- 1 x HDMI出力
- 1 x DVI-I出力
- 4 x USB 3.0ポート
- 2 x USB 2.0ポート
- 1 x マイク入力
- 1 x ヘッドフォン出力
- 1 x ギガビットイーサネットポート
- 東芝なのに海外レビューが高く、日本レビューが 0 なのは不思議
- 私は使ったことないですが、海外の同僚が動作確認済み
- 価格帯の割に…といった感じで、正直あまりおすすめしませんが、一部の界隈で人気があるらしい
Kensington SD4790P USB-C Quad 4K ディスプレイドッキングステーション
- 最大 4 画面の 4K ディスプレイに対応!
- と謳っていますが、Windows だけです (MacBook は 4K トリプルディスプレイに対応)
- PD は 100 W 対応
- ポートは超豊富
- DP++ 1.4 x 1
- DP++ 1.2 x 2
- HDMI 2.0 x 3
- USB-C 2 Gen2 10Gbps x 2
- USB-A 3.2 Gen1 5Gbps x 4
- ギガビットイーサネットポート x 1
- オーディオコンボジャック x 1
- セキュリティケーブルロックスロット x 1
- Wi-Fi オートスイッチ、MAC アドレス ID パススルーとリセット、デバイス接続モニタリングなどの機能を提供する無料の Kensington DockWorks ソフトウェアが提供されるとのこと
- 現時点でレビューはまだないので不安はある
- 私は使ったことないですが、海外の同僚が動作確認済み
- 前面に USB-C Gen2 10Gbps x 2 が欲しいという方にはおすすめ
- (2024/01/02 現在で在庫切れ中で、再入荷予定なし。検索結果は以下参照)
※他にも動作確認できたと報告を受けている製品はまだまだあるのですが、在庫切れだったり日本での販売がなかったりするので、いったん割愛
その他 DisplayLink 対応製品の紹介
この章では、Amazon レビューが高く、ぱっと見「よさげだな」と私が思ったものを紹介します。
但し、動作確認済みではないので、買う前に詳細を確認することをおすすめします。
安い順に列挙していくので、タイトルや価格、デザインに興味があれば、是非見てみてください。
Plugable USB-C 変換グラフィックアダプタ USBC-6950U
StarTech.com USB 3.0 ドッキングステーション DK30ADD
GIISSMO 14-IN-1 USB-C ドッキングステーション DK010
Plugable 14-in-1 USB-C トリプルモニタ ドッキングステーション UD-3900PDH
Plugable USB-C ドッキングステーション トリプルモニター UD-ULTCDL
Plugable 12-in-1 トリプル 4K ディスプレイ USB-C ドッキングステーション UD-6950PDZ
Belkin 15 in 1 USB-Cトリプルディスプレイドック INC007qcBK
実際に M1 MacBook Pro でトリプルディスプレイ環境を構築してみる
さて、それではいよいよ環境をセットアップしていきましょう。
対象の MacBook
ここでは、お仕事用に使用している以下の MacBook をセットアップします。
- MacBook Pro
- Apple M1 チップ
- mac OS Ventura version 13.6.3
DisplayLink 対応ドッキングステーションの選定
まずは、DisplayLink 対応のアダプタやドッキングステーションを選びましょう。
前述の通り、私が利用しているのは、StarTech.com ドッキングステーション DK30CH2DEP です。
せっかくなので、画像を添えつつ軽く紹介。
StarTech.com ドッキングステーション DK30CH2DEP とは
前面には穴がなく、スタイリッシュなデザイン
背面には豊富なポートを搭載
同梱品としては以下のようなものが入ってます。
注意点としては、コンセントが 3P であることです。
もし近場に 3 口コンセントがない場合は、以下のような変換アダプタを買っておきましょう。
DisplayLink ドライバのインストールとセットアップ
DisplayLink 対応製品を接続する前に、ドライバをインストールしておく必要があります。
この章では、インストール方法とセットアップについて手順を確認します。
ドライバのダウンロード
まず、DisplayLink Manager をダウンロードします。
macOS のページを開いたら、「Download」をクリックしましょう。
ドライバのインストール
次に、ダウンロードしたファイルを開き、画面の指示に従ってインストールを進めます。
インストーラを実行し、利用規約に同意した後、インストールを開始します。
インストールが完了したら、必要に応じて MacBook を再起動します。
画面収録の許可
次に、DisplayLink Manager に画面収録をしておく必要があります。
[システム設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [画面収録] で DisplayLink Manager を許可します。
デバイスの接続
まず、MacBook を DisplayLink 対応ドックに接続しましょう。
次に、外部ディスプレイやその他デバイスをドックに接続します。
ディスプレイ設定の調整
最後に、DisplayLink Manager を起動し、ディスプレイの向き等を調整します。
私の場合は、縦型ディスプレイがあるので 270˚ 傾けてます。
トリプルディスプレイ環境完成!
これで、無事トリプルディスプレイ環境が完成です!
ディスプレイの後方に鎮座している MacBook ですが、こちらはクラムシェルモードで利用してます。
クラムシェルモード利用しない人は、本体のモニターと合わせて全部で4画面表示が可能になります。
配線はドックに接続しているのみなので、とってもすっきりしています。
ドックもスタイリッシュで良い感じです。
さいごに
最後に、本記事の内容をまとめておきます。
- M1 / M2 MacBook では基本的に外部ディスプレイ 1 台までしかネイティブサポートしていない
- モデルによって異なる場合もあるので、詳細は公式の仕様を要確認
- M1 / M2 MacBook でマルチディスプレイ環境を構築する方法はいくつかある
- マルチディスプレイをネイティブサポートしているモデルを買う
- AirPlay を利用する
- Sidecar を利用する
- サードパーティソフトウェアを利用する
- DisplayLink 対応製品を利用する
- DisplayLink 対応製品を利用する場合はいくつか注意が必要
- サポートしている OS やポートの数・種類等は製品ページを要確認
- HDCP に対応していないため、Netflix 等を見る目的の人は要注意
- 実際に利用する際はドライバのインストールが必要なので注意
- DisplayLink 対応製品をご紹介
- 同僚や友人から「動作確認済み」と伺っている製品をご紹介
- 動作確認済みではないが、ぱっと見よさげな商品をご紹介
- 実際のセットアップ手順を解説
以上です。
もし、「この製品も M1 MacBook で動作しました!」等あればコメントいただけると嬉しいです。
コメント
記事ありがとうございます。
友人のj5のドックを取り付けてみて動かなくてここを見つけました。
参考にさせて頂きます。