- はじめに
- このロードマップで何ができるようになるか
- 対象読者と、必要なもの
- 全体の流れ
- ステップ一覧
- ステップ1: AWSとは何かを知る
- ステップ2: AWSアカウントの初期設定
- ステップ3: Homebrew を導入する
- ステップ4: VS Code と Claude Code 拡張機能の導入
- ステップ5: AWS CLI のインストールと初期設定
- ステップ6: Claude Code に AWS を触らせる前の安全設定
- ステップ7: Claude Code × AWS で Web サイトを公開する
- ステップ8: GitHub アカウントと git / gh のセットアップ
- ステップ9: CDK でインフラをコード化する
- ステップ10: GitHub Actions で自動デプロイする
- よくある質問
- さいごに
はじめに
こんにちは、KUDs です。
「AWS を使ってみたい。できれば AI に手伝ってもらいながら」
そう考えたときに最初にぶつかるのは、技術的な難しさよりも「結局、何から手をつければいいのか分からない」という問題だと思います。
AWS の記事は大量にありますが、どれも途中から始まっていて、初心者が最初の一歩を踏み出すための地図が見当たりません。
このページは、その地図です。
AWS を触ったことがない状態から、Claude Code を使って AWS 上に自分のアプリを公開するまでに必要なことを、順番に並べました。
1本ずつ順に読んでいけば、迷わずゴールまで進めるように作ってあります。
まずはこのページをブックマークして、上から順に進めてください。

このロードマップで何ができるようになるか
最後まで進めると、日本語で指示するだけで AWS 上にリソースを作れる環境が手に入ります。
たとえば、こういうことです。
「AWS 上で、簡単な自己紹介ページをインターネットに公開してください。」
こう入力すると、Claude Code が必要なコマンドを組み立て、あなたが承認すると、AWS 上に本物のリソース(サーバーやストレージ等)が構築されます。
大事なのは、ここで何が起きているかを自分で理解できる状態にしておくことです。
このロードマップでは、AI に丸投げして終わりにせず、流れたコマンドの意味が分かるように進めていきます。そのほうが、結果的に速く身につきます。
対象読者と、必要なもの
こんな方に向けて書いています
- AWS に興味はあるが、触ったことがない方
- AWS で何か作ってみたいが、何から始めればいいか分からない方
- AWS の資格をこれから勉強したい方(手を動かしてから参考書を読むと、定着がまったく違います)
- エンジニアとしての副業を考えている方
必要なもの
| What | How |
|---|---|
| パソコン | Homebrew を使う手順があるため macOS Sonoma(14) 以上を推奨(それ未満でも、各記事に代替手順を併記しています)。 Windows 向けの補足も各記事にあります |
| Claude のプラン | Pro 以上(Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか) |
| AWS アカウント | 作成手順もロードマップに含まれています |
| 所要時間 | 全体で2〜3時間程度。1本ずつ分けて進めても大丈夫です |
Node.js も GitHub アカウントも、後半まで必要ありません。
「環境構築でつまずくのは、だいたい前提ツールのインストールで詰まるから」という経験をお持ちの方も多いと思いますが、そこは可能な限り回避する構成にしています。
途中で Homebrew(ツールをコマンドで入れる仕組み)を導入します。
ひと手間に見えますが、これを入れておくと以降のインストールがすべて1行で済み、しかも AI に任せられるようになります。
費用について
正直に書いておきます。
- AI の利用料は Claude のサブスクリプションに含まれます(AWS 側には請求されません)
- AWS 側は、使ったリソースの分だけ課金されます
- 新規アカウントには最大200ドルのクレジットが付きます
- このロードマップの範囲で作るものは、クレジットの範囲で十分に収まります
ただし、AWS には使いすぎを止める機構がデフォルトではありません。
だからこそ、リソースを作る前に安全装置を設定するところから始めます。ステップ2がそれです。
全体の流れ
登場人物は4つだけです。この関係が分かれば、全体像はつかめます。
| 登場人物 | 役割 | どこにあるか |
|---|---|---|
| VS Code | コードとファイルを見るエディタ | あなたの Mac |
| Claude Code | 指示を受けて考え、コマンドを実行する AI | 画面は Mac、頭脳は Anthropic 側 |
| AWS CLI | AWS を操作するためのコマンド | あなたの Mac |
| AWS | 実際にサーバーやファイル置き場を提供する場所 | クラウド上 |
流れとしては、こうなります。
あなたが日本語で指示する
→ Claude Code が必要なawsコマンドを組み立てる
→ あなたが承認する
→ Mac の AWS CLI がコマンドを実行する
→ AWS 上に本物のリソースができる
Claude Code は魔法で AWS を操作しているわけではありません。
やっているのは「あなたの Mac に入れた AWS CLI を、あなたの代わりに実行する」だけです。これが分かると、何を準備すればいいのかが見えてきます。

ステップ一覧
上から順に進めてください。
各ステップは独立した記事になっているので、すでに終わっている項目は飛ばして構いません。
ステップ7まで進めば、「AWS 上で動くものを自分で作れる」状態になります。
8〜10は、そこから一段進んで「開発の現場に近いやり方」を身につけるための発展編です。
全10回で完結しています。 途中で止めても構いませんし、必要になったときに続きから読んでいただいても大丈夫です。
ステップ1: AWSとは何かを知る
まずは全体像からです。
AWS が何で、どんなことができて、レンタルサーバーや VPS と何が違うのかを整理します。
手を動かす前に読んでおくと、このあとの手順で出てくる用語が頭に入りやすくなります。
AWS アカウントを持っていなくても読めます。

この回で分かること
- AWS は「完成品」ではなく「部品の集まり」であること
- 個人・副業では具体的に何が作れるのか
- レンタルサーバー・VPS・Cloudflare との使い分け
- 料金の仕組みと、2025年に大きく変わった無料利用枠
なお、目的によっては AWS を使わないほうがいい場面もあります。そこも正直に書いています。
ステップ2: AWSアカウントの初期設定
このロードマップで、いちばん大事な回です。
AWS アカウントを作ったら、リソースを1つも作らないうちにやっておくべき設定が7つあります。
MFA、予算アラート、作業用ユーザーの作成などです。

この回で分かること
- 2025年に変わったアカウントプランの仕組みと、その落とし穴
- ルートユーザーを守る方法
- 課金事故を防ぐ予算アラートの設定(この作業だけでクレジットが20ドルもらえます)
- 作業用の IAM ユーザーを作り、ルートを使うのをやめる
- やってはいけないこと(知らずにやるとクレジットが全額失効する操作があります)
所要時間は30分ほど、この回の作業自体には費用はかかりません。
AI にクラウドを触らせる前に、必ず上限を作る。
遠回りに見えますが、ここを飛ばして先に進むのはおすすめしません。
ステップ3: Homebrew を導入する
ツールをコマンドで入れられるようにする、土台づくりの回です。

この回で分かること
- Homebrew とは何か、なぜ入れるのか
- Xcode Command Line Tools の導入(ここで
gitも手に入ります) - つまずきやすい PATH 設定の注意点
目に見える成果物はできませんが、これ以降のインストールがすべて1行で済むようになります。
そして何より、その1行を Claude に任せられるようになります。ダウンロードしてダブルクリックする形式のインストーラーは、AI には実行できないためです。
※ Homebrew は macOS Sonoma(14) 以上が必要です。それ未満の方はこの回を飛ばして構いません(以降の記事に代替手順があります)。
ステップ4: VS Code と Claude Code 拡張機能の導入
ここで AI 側の準備をします。
拡張機能が Claude Code 本体を同梱しているため、コマンドのインストールは不要です。

この回で分かること
- VS Code のインストールと、Claude Code 拡張機能の導入
- Claude アカウントでのサインイン(API キーは不要)
- パネルの基本的な使い方
- Claude Code から AWS が操作できることの確認
この回の最後で、Claude Code に AWS のコマンドを実行させます。
ただしリソースを作るのは、ステップ6の安全設定を済ませてからです。
ステップ5: AWS CLI のインストールと初期設定
コマンドから AWS を操作できるようにします。
Claude Code が AWS を操作するときに使うのが、この aws コマンドです。ここが入っていないと、次の回で AI が何もできません。

この回で分かること
- AWS CLI のインストール(Mac / Windows)
- アクセスキーを作らずに認証する方法(
aws login) - 認証がうまくいかないときの確認方法と、代替手順
2025年に AWS 公式の推奨が変わり、長期のアクセスキーを作らなくても設定できるようになりました。
手元に有効期限のない認証情報を残さずに済むので、この記事ではそちらを採用しています。
ステップ6: Claude Code に AWS を触らせる前の安全設定
リソースを作り始める前に、必ずここを通ってください。

この回で分かること
- 権限モードの意味と、初心者が選ぶべきモード
settings.jsonで危険な操作を実行できなくする方法CLAUDE.mdは「絶対のルール」にはならないという、誤解されがちな点- 設定が効いていることの確認方法
「AI への指示書に禁止事項を書いておけば安全」という説明をよく見かけますが、それは仕組みの誤解です。
何が強制力を持ち、何が持たないのかを整理します。
ステップ7: Claude Code × AWS で Web サイトを公開する
シリーズのゴールです。 実際に手を動かして、自分のページをインターネットに公開します。

この回で分かること
- 日本語で指示するだけで AWS 上にリソースを作る体験
- 実際に流れる
awsコマンドの意味 - なぜ S3 の「公開」に手間がかかるのか
- 後片付けの手順(作ったら消す、を習慣にする)
作るのは HTML 1枚のシンプルなページですが、やっていることは実際の Web サービスの土台と同じです。
費用はこの回の範囲で1円未満〜数円程度、最後に削除するので継続費用は発生しません。
ステップ8: GitHub アカウントと git / gh のセットアップ
ここからは発展編です。作ったものを記録に残し、いつでも戻せるようにします。

この回で分かること
- GitHub アカウントの作成と 2FA の設定
- git の初期設定(名前・メールアドレス・既定ブランチ)
- GitHub CLI(
gh)の導入と認証 - 認証情報を GitHub に上げないための
.gitignore
AI に作業を任せるなら、履歴が残っていることが効いてきます。
「確認して、気に入らなければ戻せばいい」という気楽さで任せられるようになります。
ステップ9: CDK でインフラをコード化する
手で打っていた aws コマンドを、コードとして書き直します。

この回で分かること
- インフラをコードで書く(IaC)とはどういうことか
cdk diffで変更前に差分を確認するcdk destroyで後片付けが一発で終わる- bootstrap が何を作り、何が残るのか
このシリーズで、いちばん難易度が上がる回です。
Node.js が必要になりますが、ステップ3で Homebrew を入れてあるので自動で入ります。
ステップ10: GitHub Actions で自動デプロイする
シリーズの最終回です。 GitHub に push したら、自動で AWS に反映される仕組みを作ります。

この回で分かること
- OIDC とは何か、なぜアクセスキーを保存しなくて済むのか
- IAM ロールの信頼ポリシーの書き方(2026年7月に変わった新形式に対応)
- GitHub Actions のワークフローの書き方
このシリーズでは、最後まで長期のアクセスキーを1つも作りません。
GitHub にキーを預ける方式ではなく、その都度発行される一時的な認証を使います。
よくある質問
Q. 全部やらないといけませんか?
A. いいえ。ステップ7まででいったん完結します。8〜10は発展編なので、必要になったときで大丈夫です。
Q. 順番を飛ばしてもいいですか?
A. ステップ2(初期設定)だけは飛ばさないでください。 ここが課金事故を防ぐ回です。すでに設定済みの方は、チェックリストとして使ってください。
Q. Windows でもできますか?
A. できます。各記事の末尾に Windows 向けの補足を入れています。AWS CLI のインストール方法が違うだけで、それ以外はほぼ同じです。
Q. Claude の無料プランでもできますか?
A. Pro 以上が必要です。Claude Code は有料プランの機能になります。
Q. AWS の料金が心配です
A. その不安は正しいです。だからこそステップ2で安全装置を設定します。加えて、リソースを作る回には必ず後片付けの手順を入れています。「作ったら消す」を最初から習慣にしてください。
Q. プログラミングの経験がありません
A. このロードマップの範囲であれば大丈夫です。ただし、表示されたコマンドを読もうとする姿勢はあったほうが、身につく速度がまったく違います。
さいごに
AWS を触ったことがない状態から、Claude Code で AWS 上にアプリを作るまでのロードマップをまとめました。
AWS が難しく感じるのは、AWS が複雑だからというより、やることの全体像が見えないからだと思っています。
順番さえ決まってしまえば、ひとつずつは大した作業ではありません。
まずはステップ1から、気軽に読んでみてください。

KUDs のサービス
KUDs では、実際に AWS 上で動く Web サービスを公開しています。
「個人でもこのくらいのものは作れる」という参考にしていただければ嬉しいです。


ご質問やご指摘は contact@kuds.jp までお寄せください。
「ここで詰まった」という報告は、記事を良くするうえでいちばんありがたいフィードバックです。

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