はじめに
こんにちは、KUDs です。
Gemini でチャットをしていると、「このやり取り、いつしたんだっけ?」と思うことはないでしょうか。
Gemini には各メッセージに時刻を表示する機能が標準では用意されていません。
長期間同じスレッドで会話を続けていると、この「時刻がわからない問題」は地味に不便です。
本記事では、Gemini のチャットに日時を表示させる方法を3つ、それぞれのメリット・デメリットとあわせて紹介します。
- 方法1: カスタム指示(プロンプト)で制御する
- 方法2: ブラウザ拡張機能を使う
- 方法3: Tampermonkey でスクリプトを実行する
方法2では、私が作成したブラウザ拡張機能を紹介します。
こちらは簡単に導入でき、かつ過去のメッセージもタイムスタンプが確認できるようになるためおすすめです。

方法1: カスタム指示(プロンプト)で制御する
Gemini には「カスタム指示」という、会話全体に共通の指示を与えられる設定があります。
ここに「各メッセージの末尾に yyyy-MM-dd HH:mm:ss (JST) 形式でタイムスタンプを常に挿入してください。」のような指示を書いておくことで、Gemini自身に時刻を答えさせる、という方法です。
手軽ではありますが、後述のデメリットが多いためあまりお勧めしません。
しかし、この方法は端末依存性がないのが特徴なので、「スマホでもよく Gemini を利用する方」「スマホでの利用時にもタイムスタンプが常に表示されないと困る方」にはお勧めできます。
メリット・デメリット
簡単にメリットデメリットをまとめておきます。
メリット:
- インストール不要: Gemini の設定を変更するだけです。 拡張機能等のインストールが一切不要です。
- マルチブラウザ対応: Chrome でも Firefox でも Edge でも Safari でもなんでも動きます。アカウントの設定なので。
- マルチデバイス対応: スマートフォンアプリなど、拡張機能が使えない環境でも同様に機能します。アカウントの設定なので。
デメリット:
- 過去の会話には遡って付与されない: 指示を設定した後の会話にしか適用されません。過去の会話のタイムスタンプはわからないままです。
- UI要素ではなく、本文の一部になる: タイムスタンプが独立した見た目の要素ではなく、返信文中の文字列として表示されるため、見た目が揃いにくいです。当然時刻表示のオン/オフもできません。
- 時刻が不正確な場合がある: グラウンディングが無効な場合は時刻がずれることがあります。
- フォーマットがブレる: LLM の品質にも依りますが、タイムスタンプが指定のフォーマットにならない場合があります。
設定方法
以下は PC での設定手順ですが、スマホもほぼ同じです。参考にしてみてください。


実際に私も試してみましたが、以前ほど時間のブレもなさそうだなと思いました。
ただ、セッションが肥大化した時、負担の大きな指示を出した時にどうなるか、使い続けてはないのでどうなるかは未知数です。
方法2: ブラウザ拡張機能を使う
Timestamp Injector for Gemini について
私は、「過去のメッセージがいつ送受信されたものか」をチェックしたかったので、方法1のやり方では自分の要件にフィットしてませんでした。
そこで、ググってみたのですがそれっぽい拡張機能が見当たらなかったので、自分で 「Timestamp Injector for Gemini」 を作成しました。
Chrome・Firefox・Edge の主要3ブラウザに対応しており、いずれも無料公開してます。
メリット・デメリット
メリット:
- 過去ログを含めて正確: Gemini 内部の実データから時刻を抽出するため、実際の時刻が表示されます。
- 自動で全メッセージに付与される: 一度インストールすれば、過去/現在全ての会話へ自動で適用されます。
- カスタマイズ性: 色・文字サイズ・日付フォーマットを自由に調整できます。ボタンで非表示にもできます。
デメリット:
- 対応範囲は gemini.google.com のみ: モバイルアプリ版のGemini、Google AI Studio、Vertex AI などは対象外です。
- 以下の技術的理由から、Gemini の仕様変更によって急に使えなくなる可能性はある:
- 非公開の内部データ構造に依存している: タイムスタンプの抽出方法は、Google が公式に提供しているAPIではなく、Gemini の内部通信を解析して見つけたパターンに基づいています。Google側の仕様変更によって、予告なくタイムスタンプが取得できなくなる可能性があります。
- DOMセレクタにも依存している:
.conversation-containerなどのCSSクラス名・構造に依存しているため、Gemini のUIが刷新された場合、同様に表示が崩れたり消えたりする可能性があります。
設定方法
Chrome
Chrome ウェブストアからインストールできます。

Firefox
Firefox Add-ons(AMO)からインストールできます。

Edge
Microsoft Edge アドオンストアからインストールできます。
GitHub(ソースコード)
ソースコードは GitHub 上で公開しています。
ストアを経由せず、git clone したソースを「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」から手動でインストールすることも可能です。
カスタマイズしたい方は以下からご自由にどうぞ。

技術的な仕組み
ここからは、実際のソースコードに基づいて、この拡張機能がどうやってタイムスタンプを表示しているかを解説します。と思ったのですが、OSS なので気になる人はコード読めばいいかということに気づきました。 GitHub の方を参照してください。
方法3: Tampermonkeyでスクリプトを実行する
Tampermonkeyとは
Tampermonkey は、ブラウザに追加のJavaScriptを注入して、Webページの挙動を自由にカスタマイズできる「ユーザースクリプトマネージャー」です。
Chrome・Firefox・Edge など、主要ブラウザに対応しています。
技術的な発想自体は方法2の拡張機能とほぼ同じで、対象URL(@match https://gemini.google.com/* など)を指定し、MutationObserver でチャット画面のDOMを監視しながらタイムスタンプ用の要素を挿入する、というアプローチが一般的です。
補足
実は、今回紹介した「Timestamp Injector for Gemini」も、当初はユーザースクリプトとして作り始めた¥。
その後、設定用のUIを提供しやすいことや、ブラウザの拡張機能ストアを通じて配布・自動更新しやすいこと、そして Tampermonkey 由来のエラーに関する問い合わせから解放されるというメリットなどから、正式なブラウザ拡張機能として作り直しました。
そのため、現時点で私が配布している完成品のTampermonkey用スクリプトはありません。
Tampermonkeyでこの仕組みを試したい場合は、GitHub で公開している拡張機能のロジック(content.js / inject.js)を参考に、ご自身でユーザースクリプトとして書き起こしちゃってください。
スクリプトは検索すればヒットはしましたが、ハルシネーションがあるとか記載あったのでここでは積極的に記載しないでおきます。自己責任にてスクリプト発掘してください。
メリット・デメリット
メリット:
- ストア審査が不要: ブラウザの拡張機能ストアの審査を経ずに、コードを書いたその場ですぐに試せます。
- 自由に改変できる: コード全体を自分の手元で管理するため、挙動を自由にカスタマイズできます。
- 多くのユーザースクリプトマネージャーで動く: Tampermonkey に限らず、Violentmonkey や Greasemonkey など、様々なツールで動作させられます。
デメリット:
- 専用の設定UIがない: 色やフォーマットを変えたい場合、拡張機能のポップアップのようなUIはなく、スクリプトのコード自体を直接編集する必要があります。もしくは UI 変更用の画面要素を自作する必要があります。
- 自動アップデートの仕組みがない: Gemini側の仕様変更に追従するには、自分でスクリプトを更新し続ける必要があります。
- 中身を自分でレビューする必要がある: 配布元が不明なユーザースクリプトを導入する場合、コードの安全性を自分で確認する手間が発生します。自分で作るなら問題なしです。
さいごに
Gemini のチャットに日時を表示させる3つの方法を紹介しました。
- スマホでしか利用しない方 → 方法1: カスタム指示
- PC メインで過去のメッセージ含め常に正確な時刻を自動で表示させたい方 → 方法2: ブラウザ拡張機能
- いいスクリプトを見つけた方・自分でいじりたい方 → 方法3: Tampermonkey
それぞれ一長一短があるので、ご自身の使い方に合わせて選んでみてください。

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