[重要なお知らせ]
2024 年 8 月時点で、Live Highlight Finder にて YouTube Live のハイライト抽出時にエラーが発生しておりました。
本件に対し当アプリの改修を行い、2024 年 9 月時点では YouTube Live のハイライト抽出が可能となっております。
詳細は本記事の末尾「障害状況について」の章をご参照ください。
はじめに
Live Highlight Finder とは?
Live Highlight Finder は YouTube Live と Twitch のライブチャットからユーザーの反応が特に高まった瞬間、つまり「ハイライト」を自動的に抽出し、ランキング形式で提供する Web アプリケーションです。
これによって、ユーザーはこのアプリケーションを通じてライブストリーミングの要点を素早く把握し、一番盛り上がった瞬間を再視聴することが可能となります。
以下のリンクからご利用いただけます。
なぜこのアプリを開発したのか?
KUDs が個人的に利用したくて、自分のために作りました。
開発者の KUDs は、YouTube 切り抜きチャンネルを運営してます。→ そっしーの足跡
このチャンネルでは、そっしーが運営するそっしーの開拓地という YouTube チャンネルの切り抜きをさせていただいております。
切り抜き活動をするにあたって、「生配信のどの部分で盛り上がったか」を定量的に把握することは重要ですが少し困難です。
そこで、そういうツールないかなと思い探しましたが、意外と見つかりませんでした。
誰か作ってそうなアプリだっただけに、ないことに驚きました。
だったら自分で作ろうと思いまして、作りました。
当初は個人的な利用に留めており、一般公開するつもりはなかったです。
しかし、意外と需要がありそうなのと、AWS サービスの勉強にもなるかなと思い公開しました。
Live Highlight Finder の主要なユーザ層と利用メリット
Live Highlight Finder の想定されるユーザ層は?
- 生配信の盛り上がった場面を定量的に把握したい切り抜き編集者
- 長時間にわたるライブストリーミングを全て見ることができない視聴者
- 新しいチャンネルやストリーマーを探しているが、一部始終を見る元気がない視聴者
- どのようなコンテンツに視聴者が反応を多く示したかを確認したい配信者
- 特定のキーワードを含むチャットのみを集計したいアナリスト
現状では以上が現状思いつくユーザ層です。
しかし、もっと異なる視点で利用できるのかもしれません。
Live Highlight Finder を利用するメリットは?
まず月並みですが、メリットを記載しておきます。
- 時間の節約:
- 長時間のライブストリーミングからハイライトを手動で見つけ出す手間が省けます。
- このアプリはその時間を大幅に短縮し、ユーザーが最も関心を持つであろう瞬間を瞬時に見つけ出します。
- 新規発見:
- お気に入りの新しいストリーマーやチャンネルを見つける際の指針となります。
- 例えば、ランキング形式で表示されるハイライトは、そのチャンネルやストリーマーがどのようなコンテンツを提供し、視聴者がどのように反応しているかを示す一例となります。
- 楽しみの最大化:
- 何度でも見返したい特定のハイライトを素早く探すことができます。
- これによって、ユーザーは最も盛り上がった瞬間を再体験し、楽しみを最大化することができます。
Live Highlight Finder の使い方
使い方動画(スマートフォン向け)
使い方動画(パソコン向け)
使い方の詳細説明
YouTube / Twitch の URL を入力して、動画をロードする
まずは、YouTube Live か Twitch から、対象の URL をコピーしてきます。
そして、URL を入力後、「Load」 ボタンを押下することで動画がロードされます。
ここでは、動画の尺やチャット投稿数により、数十秒~数分かかる可能性があります。
なお、無料会員は一日に 3 回までロード可能です。有料会員は 15 回です。
チャットを集計して、盛り上がった部分を解析する
次に、ロードした動画から、チャットを集計・解析します。
デフォルトでは、動画内の全チャットを 60 秒の時間幅で集計します。
なお、有料会員は 「Keyword」「Interval」を指定可能です。
- Keyword: 集計するチャットをキーワードで絞り込みます
※ スペースを空けて複数単語を入力することによって、どちらかの単語を含むチャットを集計できます(OR 検索) - Interval: 集計する期間を指定します
ランキング形式で表示されるハイライトを確認する
最後に、集計されたチャットが多い順に、ランキング形式で埋め込み動画が表示されます。
埋め込み動画では、該当の場面を再生することが可能です。
また、その場面で投稿されたチャット数と、具体的なチャットメッセージが3件表示されます。
なお、無料会員は Rank 1 ~ Rank 3 まで表示されます。有料会員は Rank 10 まで表示されます。アップデートに伴い、現時点では無料会員、有料会員共に Rank 1 ~ Rank 10 まで表示されます。
※ 2023/10/13 アップデート
さいごに
サービスアップデートについて
機能追加
KUDs が個人的に利用する中で、追加したい機能は随時実装していきます。
また、ご要望頂いたものからも、需要がありそうなものは可能な限り実装しますので、メール・コメントにてご連絡ください。
なお、開発に大きなコストが発生する場合は、料金体系を見直すか、新サブスクプランを増設するか、サービスを分ける可能性もありますので、ご承知おきください。
不具合修正
KUDs が個人的に利用する中で、見つけた不具合は随時修正していきます。
また、ご報告いただいた不具合については解消に向けて優先的に取り組みます。
発生した事象・日時・ログ等の詳細情報を添えて、ご一報くださいませ。
パフォーマンス改善
システムの状況は定期的にモニタリングしつつ、パフォーマンス改善に努めます。
過去の重要なアップデート情報
日付 | 概要 | 備考 |
2024/09/12 | アプリ改修 | ・YouTube Live ハイライト抽出ができない障害に対し、サードパーティ製ソフトウェアの再選定とバックエンドの改修を実施 |
2024/09/12 | 機能改善 | ・ライブ Load 時に以下のエラーでは日々のロード可能回数を消費しないようにアップデート 1. 「誤って通常の動画を指定してしまった際のエラー」 2. 「誤って進行中のライブを指定してしまった際のエラー」 |
2024/02/12 | 機能追加 | ・多言語化対応 |
2023/10/13 | 機能追加 | ・無料会員のハイライトランキング表示数を拡張 (before: Rank 1 – Rank 3) (after: Rank 1 – Rank 10) ・広告表示 (有料会員は非表示) |
2023/09/05 | 機能追加 | ・Twitter(X), Facebook, LINE, LinkedInでシェア可能に |
2023/09/02 | 機能追加 | ・Live Stream Calendar 正式ローンチ※ |
2023/08/27 | 機能追加 | ・Live Stream Calendar テストローンチ※ |
2023/08/11 | 機能追加 | ・Twitch ダイジェストからハイライトを自動抽出可能に |
2023/07/03 | 機能追加 | ・Twitch 過去の配信からハイライトを自動抽出可能に |
2023/06/27 | 正式ローンチ | ・サブスク「Premium Plan for Live Highlight Finder」開始 |
2023/06/15 | テストローンチ | ・Youtube Live アーカイブからハイライトを自動抽出可能に |
※Live Stream Calendar も Live Highlight Finder の機能の一部という位置づけです
なお、バグ修正・パフォーマンス改善・デザイン修正等の細かなアップデートについては割愛しております。
システムアーキテクチャについて
現状は、特に需要もないかなーと思い、アーキテクチャ図等を公開する予定はないです。
興味がある方向けに雑に記載しておくと、主に以下の AWS サービスを利用してます。
- S3 + CloudFront: Web アプリ (React / Next.js) のホスティング
- Amplify + Cognito: ユーザ認証
- API Gateway + Lambda: バックエンド全般
- DynamoDB: チャットデータ / ユーザデータ / ジョブデータ等
- その他、ソースコード管理、CI/CD、DNS 等は外部サービスを利用しています。
会員登録について
無料会員登録について
EDos Attack 等の攻撃対策の観点から、当サービスでは非会員でのご利用は不可です。
そのため、ご利用の際は無料会員登録をお願いいたします。
以下の手順で登録いただけます。
- Live Highlight Finder へ遷移
- Create Account をクリック
- 以下の情報を入力して、Create Account をクリック
- Email: メールアドレス
- Password: パスワード
- Confirm Password: 確認用パスワード再入力
- 入力したメールアドレス宛に「Your verification code」という件名のメールが届くので確認
- Create Account 画面の Confirmation Code に、先ほどのメールに記載されたコードを入力
有料会員登録
有料会員登録をすることで、広告の排除や各種機能制限の解除が可能です。
以下の手順で登録できます。
- Live Highlight Finder へ遷移
- [User Info] をクリック
- [有料会員になる] をクリック
無料会員との違いについては、後述の FAQ ページをご参照ください。
その他よくある質問について
FAQ ページを Live Highlight Finder アプリの方に作成しておりますので、ご参照ください。
有料会員の場合と無料会員の違いや、エラーの原因等についても記載しております。
以上です。
障害状況について (2024/09)
X でも先んじて案内した内容となりますが、Live Highlight Finder にて YouTube Live のハイライト抽出時にエラーが発生する状況に対し、当アプリの改修を行いました。
2024 年 9 月現時点では YouTube Live のハイライト抽出が可能な状態となっております。
なお、ユーザからは見えない部分ではありますが、今回の改修に伴って Live Highlight Finder のバックエンドが割とガッツリ変わっています。
復旧優先で多少突貫工事的ではあるので、不具合が発生するかもしれません。
もし発生した場合は詳細をお知らせいただけますと幸いです。
また、今回の改修に際していくつか Live Highlight Finder の機能のアップデートを行いました。
簡単に言うと、ユーザが誤って、「ライブではなく通常の動画 URL をロードしてしまった場合」や、「過去のライブではなく進行中のライブ URL をロードしてしまった場合」に、日々のロード可能回数を消費しなくなりました。
本記事内の「過去の重要なアップデート情報」の章にも追記しておきます。
余談: 改修に踏み切った背景
今回改修に踏み切った理由は、以下の通りです。
- 1 か月待ったけどサードパーティ製ソフトウェア側の改修目途が立たない
- 「Live Highlight Finder を直してほしい」という利用者の声多数 (最大の理由)
- KUDs としても YouTube Live のハイライト抽出できないのはつらい
1 か月程、サードパーティ製ソフトウェア (OSS) の GitHub Issue を見守っていたのですが、全く復旧目途が立っていない状況でした。
(なんなら利用者がヒートアップしすぎて Issue が大荒れし、 Collaborator のみにロックされちゃっている始末でした。。コードレベルでなんとかできるレベルじゃないとは思うので、Collaborator の方も大変ですね。。)
1 か月経っても完全に膠着状態なので、もういっそサードパーティ製ソフトウェアを乗り換えてしまおうという判断に至ったというわけです。
もちろん、利用者さんから「Live Highlight Finder を復旧してほしい」というお声をたくさんいただいたというのが、今回改修に踏み切った最大の理由です。
改修に踏み切るのが遅くなり大変恐縮です。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます!
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
障害状況について (2024/08)
冒頭で案内文を出しておりますが、2024 年 8 月現在、Live Highlight Finder にて YouTube Live のハイライト抽出時にエラーが発生する状況です。(復旧済み)
最新状況については X もご参照ください。
以下、障害状況をまとめておきます。
原因
一言で言うと、YouTube 側の仕様変更に依るものです。
YouTube は元より Bot 等の対策には非常に力を入れております。
2024 年 6 月頃より、海外ではちらほらと「XX のアプリが YouTube 側から IP 制限されてそう」といった旨の問題が確認されておりましたが、Live Highlight Finder は無事でした。
これは Live Highlight Finder がいいアプリだからとかそういうのではなく、単純にホストされるリソースの IP アドレスレンジが無事だったというだけです。
しかし今回、ついに Live Highlight Finder も利用ができなくなってしまいました。
(厳密には、Live Highlight Finder 内部で使用されるサードパーティ製ソフトウェアが利用できなくなりました)
当方で調査したところ、8 月の上旬頃から、当サービスで利用している AWS リソースが IP 制限の対象となったような挙動を確認しております。
復旧目途
恐れ入りますが、現時点で復旧の目途は立っておりません。
というのも、現状当方ができる解決策が非常に限定的であるためです。
まず、本サービスではハイライトの抽出にライブのチャットデータを統計処理しています。
今回の問題は、 YouTube 側の規制によってサードパーティ製ソフトウェアでチャットデータが取得できなくなったことに起因しています。
「サードパーティ製ソフトウェアではなく、公式の API を使えばいいじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、現時点で YouTube は「過去のライブ動画のチャットデータを取得する API」を配布しておりません。
「ライブ中のチャットデータを取得する API」ならありますが、全ての動画を常に収集し続けるなんて不可能です。
そのため、苦肉の策でサードパーティ製ソフトウェアを使用していた(公式の API が使えるならそりゃ公式を使いたい)のですが、それすらも規制されてしまってはもうやりようがない。。。という事でございます。
現状、以下の方針です。
- 公式が「過去のライブ動画のチャットデータを取得する API」を配布したら爆速で対応したい
- サードパーティ製ソフトウェア側が YouTube 側から承認を得るか、 AWS リソースの制限が外れることを願う(望み薄)
「スクレイピングすれば?」と思われるエンジニアの方もいるかもしれませんが、さすがにグレー超えてそうなのでしないつもりです。(後々公式の API が配布されたときにクォータ緩和申請しにくくなるというのもありますので)
「IP アドレスレンジが規制されているなら、リバプロとか挟めば?」と思われるエンジニアの方もいらっしゃるかもしれませんが、それこそ YouTube が最も規制対象とするような振る舞いです。悪手だろ。
以上です。お手数をおかけしますが、回復を期待しつつお待ちいただくか、別サービスのご利用をご検討ください。 (復旧済み)
(というか、もしそのようなサービスがあれば教えてください。一切り抜き師として切望)
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